概要
　昨年12月に出された中央教育審議会答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育，大学教育，大学入学者選抜の一体的改革について」を受け，現在，改革の具体的内容に関して，高大接続システム改革会議で議論が進行している。我が国におけるテストの品質基準「テスト・スタンダード」を作成し，テストの改善とテスト技術の向上に努めてきた日本テスト学会としても，動向には多大な関心を抱いている。
　新しい高大接続の具体像がいまだ茫漠とする中，本シンポジウムには高大接続システム改革会議の２名の委員を招いた。改革の中心となる二つの新テスト構想について，会員，非会員ともに最新の状況について学び，学術的な立場と学校教育現場への影響という複眼的視点から実像に迫る試みである。
　なお，本シンポジウムは，第1部は本会場で実施し，仙台（東北大学担当），東京（東京工業大学担当），のサテライト会場に配信予定である。第2部は仙台サテライト会場で実施し，本会場（関西大学），東京サテライト会場に配信予定である。

 

第1部　公開シンポジウム「テスト学からみた高大接続改革」（関西大学本会場にて開催）　　司会　倉元直樹

1.話題提供　宮本久也（東京都立西高等学校長，全国高等学校長協会会長，高大接続システム改革会議委員）
　　「高大接続改革の教育的効果―全ての若者の夢や目標を花開かせるために―」

　　話題提供　南風原朝和（東京大学理事・副学長，日本テスト学会理事，高大接続システム改革会議委員）
　　「高大接続改革の技術的基盤―テスト理論活用の観点から―」

2.指定討論　佐久間淳一（名古屋大学大学院文学研究科長）

3.パネルディスカッション

 

第2部　座談会「校長、高大接続改革を語る」（仙台サテライト会場にて開催）

司会　鈴木道男（東北大学入試センター長）

　　　　渡邊幸雄（宮城県仙台第二高等学校長）

　　　　奈良昌孝（青森県立五所川原工業高等学校長）

　　　　西嶋潤一（北海道清水高等学校長）

 

詳細・申し込み等については下記URLをご覧ください。

http://www2.kansai-u.ac.jp/jart2015/files2015/symposium.html